梨穂ちゃんの詩集「らりるれろのまほう」、2000部完売! 重版決定!

2016年12月末には完成します。

ご期待ください。

 作者の溝呂木梨穂ちゃんは、生まれてすぐに脳に酸素がいかないというトラブルに見舞われ、重度の障がい者になりました。体を自由に動かすことはできないし、言葉を発することもできません。しかし、彼女は、心の中で、いつも自分自身と対話をし、それを詩にして心の中の引き出しに大切にしまってきました。2012年5月20日、彼女に大きな転機が訪れました。梨穂ちゃんのことを少しでも理解したいと願っていた母の真理さんが、国学院大学の柴田保之先生を病室に連れて来たのです。柴田先生は、長年、障がい児教育について研究してきた中で、梨穂ちゃんのような重度の障がいをもつ人には意志がないと思われてきましたが、決してそんなことはなくて、意志も言葉も感情もあると確信し、重度の障がいをもつ人たちから言葉を引き出すことを、ライフワークとしていました。パソコンを使い、文字盤を使い、ほかにもさまざまな方法を駆使して、柴田先生は、言葉がないと言われてきた人たちから言葉を引き出せるようになっていました。

 その柴田先生が、梨穂ちゃんから言葉を引き出してくれたのです。彼女は、「みぞろぎりほ――」と、まず自分の名前を、パソコンを通して伝えてきました。そして、どんなにこんな日がくるのを待ちかねたか、夢のようだという、彼女がずっと思い続けてきたことを、堰を切ったように語り出したのです。以来、柴田先生の通訳を通して、たくさんの詩を発表してきました。

 梨穂ちゃんが、体が動かせず、言葉も発することができない22年間を、どんな思いで生きてきたのか、詩の一編一編からにじみ出ています。ぜひ、感じ取っていただければと思います。

 

「らりるれろのまほう」は、暗い闇の中にいた彼女が小さな出来事の中に光を見出す様子を書いた詩のタイトルです。本の中に収録されています。題字は、通訳者の氣歩に手を取ってもらい、2人の共同作業によって書いたものです。味のあるとってもいい文字だと思います。

 

定価1000円+消費税+送料

 

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梨穂ちゃんが、最初に発表した詩です。


涙のわけ

 

 

小さい瑠璃色の勇気が私を包み

リラの花の咲く北の国に私をいざなう

 

リラの花咲く北国は涙をためた瞳を癒やす

 

わなわなと泣いたばかりのろうそくのあかりのような

理想の妖精が住んでいる

妖精を私は捕まえて

私の涙のわけを教わりたい

涙のわけはわからなくても

必ずともに泣いてくれるだろう

 

呼んでみよう 新しい明日を

呼んでみよう 未来の私を

 

涙をもう流すのはやめて

私らしさを取りもどし

ランプにあかりをまた灯そう

 


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